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粗谷の子守歌〔二〕 - 三好郡西粗谷山村
 
 
粗谷の子守歌〔二〕
 
三好郡西粗谷山村
採譜 園尾正夫
 

粗谷の子守歌〔二〕
三好郡西粗谷山村
 
 この子の姉さん どこへいた
 あの里越えて 花とりに
 花は何花 つつじ花
 三枝折る間に 日が暮れて
 あとへ帰りょにも 道知らず
 向こうへ行こにも 道知らず
  ねーん ねーん ねん
 この子の母さん どこへいた
 あの谷渡って 萱刈りに
 泣いたら守りさん えらいぞな
 この子が寝入ったら そのあとで
 餅やだんごを しておいて
 起きたらこの子に みな食わそ
  ねーん ねーん ねん
 この子のととさん どこへいた
 あの山越えて木地づくり
 木地は何木地 六什もん
 五つ作って 日がいった
 中の小宿で 宿とれば
 むしろはしかい 夜はながい
  ねーん ねーん ねん
 この子のぼりさん どこへいた
 あのうね超えて 嫁はんに
 お里帰りに 何もらう
 三文でこに もぶし菓子
 あした七日ぞ はよ戻れ
 この子よい子じゃ ねんねする
  ねーん ねーん ねん
楽譜 歌詞 A4縦 1頁

解説
四国の山中、祖谷地方には、木地師と呼ばれる職人たちが生活していて、古くからの民謡を継承している。この唄はその代表的なもの。「えらいぞな」は「難儀する」、「日がいった」は「日が暮れた」、「はしかい」は「体がむずむずする」といった意味。「木地は何木地 六什もん」のくだりは、六種類そろって一膳となる椀だが、五種類作ったところで日が暮れてしまった、という意味で、木地師の生活が歌詞に盛り込まれてる。
楽譜登録番号:SC2005092863
   登録年:2005年10月1日
   作品名:粗谷の子守歌〔二〕
   採集地:徳島県 三好郡西粗谷山村
    採譜:園尾正夫

参考資料
 『日本わらべ歌全集22』徳島・高知のわらべ歌
 「子守唄」の謎 懐かしい調べに秘められた意味



徳島県 三好郡西粗谷山村
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