「アジアの子守唄」〜届け故郷の母の唄〜
出演者 斉藤京子＜歌手＞
斉藤徳雄＜三味線＞
李順子（イスンジャ）＜歌手＞
梁久子（リャンクジャ）＜ピアノ伴奏＞
李広宏（Lee Co-Co）＜歌手＞
辻紅子 ＜ピアノ伴奏＞
斎藤寿孝 ＜ハーモニカ奏者＞
高橋早都子 ＜ハーモニカ奏者＞
ウリアナ ＜古筝＆ボーカル＞
西舘好子 ＜日本子守唄協会代表＞
舞台監督 森 正夫
照明 津田慎介（株式会社東京舞台照明）
音響 中島幸一（株式会社テアテック）
制作 八塚慎一郎
「アジアの子守唄」曲目一覧
斉藤京子＜唄＞ 斉藤徳雄＜三味線＞
◇よーかいよーかい（種子島）
「よーかいよーかい」とは土地の言葉で「よかよか」ということ。可愛い我が子を「よしよし」とあやしながら寝かしつける寝させ唄。
◇本荘の子守唄（秋田）
ねんねこねんねこや〜のフレーズは秋田県の各地に散見されます。夜なべ仕事をしながら赤子を寝かしつけている情景が目に浮かびます。
◇五木の子守唄（熊本）
貧しい生まれの娘が子守娘として子守奉公へ行った先で、わが身の不遇を嘆いて唄う子守唄。現在、記録されているだけでも、七十を超える歌詞が存在する。
李 順子（イスンジャ）＜唄＞
梁 久子（リャンクジャ）＜ピアノ伴奏＞
◇イムジン江
朝鮮半島南北の境を流れる川、南北分断への切ない願いをうたっている。
◇鳳仙花
植民地下の祖国を夏の日に咲き誇る花に託し、民衆の心に長くうたいつがれている。
◇子守歌
韓国で歌曲として広く歌われている。
◇済州道の子守唄
済州道のオモニ達はウォギチャランの旋律をそれぞれの節回しで子供達にうたって聞かせました。
◇アリランメドレー
アリランは広くうたわれているポピュラーな歌です。各地方独特のメロディー、リズム、歌詞があり、全国に１００曲以上のアリランがあります。
高橋早都子（昼の部）＜ハーモニカ演奏＞
斎藤寿孝（夜の部）＜ハーモニカ演奏＞
◇カンボジアの子守唄
色白の可愛い坊や…と歌う母の歌。色白に憧れがある民族の惜念が感じられる。「Chansons Cambodgiennes」から採譜。
◇インドネシアの子守唄
原題はNina Bobok。昭和１９年発行の「南方民謡集�◆廚房�録。坊やよい子だ、お目をつぶってねんねしな、ねえちゃんは御飯を炊く時間だよ−と歌われる。
◇印度の子守唄
眠れ、眠れ、窓の側にそよ風吹けば草木も眠る−と歌われる。戦前のシンフォニー楽譜「世界子守唄名曲集」に収録。
◇マレーシアの子守唄
歌詞は不明。斎藤寿孝氏が現地でメロディを採譜し、ハーモニカ用に編曲したもの。
ウリアナ＜古筝＆ボーカル＞
◇モンゴルの子守唄
内モンゴル地方で昔から歌われている子守唄。
◇茉莉花（ハーモニカとのデュオ）
茉莉花（モーリーホワ）とはジャスミンの花のこと。香り高い花を称えた中国の名歌。
李 広宏（Lee Co-Co）＜唄＞ 辻 紅子＜ピアノ伴奏＞
◇早春賦・・・吉丸一昌作詞 中田 章作曲
大正二年発行の『新作唱歌（三）』に発表されて以来、九十年以上たった今でも多くの人々に愛されている名曲である。寒い冬が去り、早く暖かい春が来ることを心待ちにしている人々の気持ちが良く歌われている。
ご存知のように中国は多民族の国でそれぞれの民族や地方に豊かな子守唄があります。その中から３曲を紹介させていただきます。中国では子守唄のことを揺籃曲といい、ゆりかごを揺らせながら歌う歌という意味です。
１．揺籃曲・・・（映画「望穿秋水」の挿入曲）
胡 揚作詞 李 躍東作曲
現代的な中国の子守唄をモチーフとして映画の挿入曲として作られた曲。特にどこの地域と限られた子守唄ではないが誰にでも歌いやすい子守唄である。
２．揺籃曲・・・（滬劇「被唾棄的人」の劇中歌）
何 俊作詞 奚 耿虎作曲
上海の言葉で上演される伝統劇「滬劇」の劇中歌。揚子江の南地域でよく歌われている子守唄をモチーフとして作られた曲です。しなやかで流れるようなメロディーはこの地域の特色といえる。
３．揺籃曲・・・東北民謡
中国で誰でも知っているメロディー。とても中国らしい子守唄ですが、揚子江南地域の音楽とは異なりテンションも高く、明るい調べとなっている。
撮影：近江正雄
民謡協会・名人位の斉藤京子さんが
日本の子守唄を披露してくださいました
李順子さんの
アリランメドレーに思わず涙する人も見られました
昼の部でハーモニカを披露してくださった
高橋早都子さん
夜の部では日本子守唄協会理事でもある斎藤壽孝さんが出演されました
ウリアナさんにモンゴルの子守唄を
古箏で演奏していただきました
古箏とハーモニカによる
セッションに場内は
盛り上がりました
李広宏さんには
中国の子守唄“揺籃曲”を
歌っていただきました
最後は出演者と
お客様全員で
唱歌「故郷」を歌いました
「アジアの子守唄」〜届け故郷の母の唄〜 出演者
斉藤京子 ＜歌手＞
江差追分の名人（二代目大船繁三郎）と民謡の唄い手（函青白糸）の間に、いわば「民謡の申し子」といった形で生まれる。四歳の初舞台以来、ステージに放送にと出演、天才少女の名をほしいままにレコード界へ、デビュー間もなく三橋美智也とデュエットした「お花ちゃん」で大ヒットを飛ばし、全国的に名を高めました。その後は、単に民謡と歌謡曲というだけでなく、そのジャンルの中で、端唄、小唄などの俗謡や、ご当地ソング、舞踊歌謡と巾を広げ、常に第一線で活躍。
平成十七年、財団法人日本民謡協会より「名人位」受賞
斉藤徳雄 ＜三味線＞
李 順子（イスンジャ）＜歌手＞
大阪で生まれる。独学で声楽を学び、１９８１年２月大阪テイジンホールにて「望郷を歌う」初リサイタルを開催。
以降、大阪、京都、名古屋、沖縄等で公演。主に関西を中心に大小様々な場所で朝鮮半島の歌曲、童謡、民謡を歌う。祖国の南北分断の悲しみや統一への願い、そして在日を生きる若い世代へのメッセージを歌にたくし２５年間歌いつづけている。
梁 久子（リャンクジャ）＜ピアノ伴奏＞
大阪芸術大学演奏学科ピアノ科卒業。後進のピアノ指導と共にピアノ演奏会やオーケストラとの協演活動、又、伴奏者としての信望は特に厚い。
李 広宏（Lee Co-Co）＜歌手＞
１９６１年２月１６日蘇州生まれ。１６歳のときに中国伝統劇滬劇俳優となり、蘇州青年演劇祭において最優秀賞受賞。１９８７年来日。９７〜９８年アメリカに留学。帰国後９９年自らの翻訳に新たなる生命を吹き込んだ第１作ＣＤ「中国語で歌う日本の心の歌」を発表、大きな反響を呼ぶ。「家族愛・人類愛そして世界の平和」をテーマとして音楽を通じて日本と中国の文化の架け橋になりたいとの活動ぶりは、ＮＨＫ総合、ＮＨＫＢＳ放送、中国中央テレビからもドキュメント放送として報じられた。ＣＤや精力的に展開するコンサート活動によって「李広宏心の歌友の会」をはじめ、全国に熱心なファンの支持を集めている。西宮市在住。
http://www.li-koko.com
辻 紅子（つじあかね）＜ピアノ伴奏＞
相愛大学音楽学部器楽学部ピアノ専攻卒。声楽を初め、オペラ・合唱・器楽の伴奏者として多数の演奏会に出演。現在も演奏会での伴奏の他、母校の音楽教室での教師としても活動中。
ウリアナ ＜古筝＆ボーカル＞
中国内モンゴル自治区フフホト市生まれ。内モンゴル歌舞団のメンバーである両親の下で音楽に親しんで育ち、１２歳より古筝を学ぶ。内モンゴル芸術学院卒業。内モンゴル「昭君杯」民族楽器大賞受賞。９７年日本に留学、東京学芸大学で二年間の音楽学研究課程を修了、様々な表現を学び、独自の古筝を目指す。
斎藤寿孝 ＜ハーモニカ奏者＞（夜公演のみ）
ハーモニカ界のリーダーとして、抜群の企画力で国内はもとより国際的なイベントを数多く手掛けている。テイチクレコード専属アーティスト、指導者としても幅広く活躍している。全日本ハーモニカ連盟理事長。
高橋早都子 ＜ハーモニカ奏者＞（昼公演のみ）
小学校１年生の時、間中勘先生演奏の「荒城の月」を聴きハーモニカの道に入る。小学校１年生から間中勘氏に、その後斎藤寿孝氏に師事、１９９５年に開催された「国際ハーモニカフェスティバル９５インジャパン」複音ソロ部門にて、史上最年少で優勝。現在、ハーモニカの演奏、指導者として活動中。
3月13日 早寝早起き朝ごはん全国フォーラム