7月24日(火)〜27日(金)迄、南相馬を出発し、3泊4日間、長崎、阿蘇の旅を終え無事、家路につく事ができました。
一時は心配された天候も良好で、何よりも旅先で、子ども達が笑顔であったこと、自然の中で、山遊び、海遊び、に興奮し、喜んでいた事、また、普賢岳の災害や原爆の恐ろしさ、その復興の経過を知ることで、人の弱さや強さを実感した旅だったと思います。
私達は今後も引き続き、復興支援として子ども達にこのような事業活動を継続していく所存でございます。今後とも皆様のご支援とご協力をよろしくお願い致します。
【期間/場所】
7月24日/石神第一小学校(南相馬市)〜仙台空港〜福岡
空港〜博多駅〜熊本駅〜草千里ヶ浜(阿蘇市)
〜国立阿蘇青少年交流の家(阿蘇市)
7月25日/国立阿蘇青少年交流の家(阿蘇市)〜熊本港−
島原外港〜雲仙岳災害記念館(島原市)〜長崎
原爆資料館(長崎市)〜矢太楼南館(長崎市)
7月26日/矢太郎南館(長崎市)〜浄土宗 蔵��寺(長崎
市)〜高浜海水浴場(長崎市)〜軍艦島クルー
ジング〜矢太楼南館(長崎市)
7月27日/矢太楼南館(長崎市)〜長崎駅〜博多駅〜福岡
空港〜仙台空港〜石神第一小学校(南相馬市)
【協力】
JR九州 長谷川ホールディングス株式会社 財団法人
浄土宗報恩明照会 独立行政法人国立青少年教育振興機構
国立阿蘇青少年交流の家 長崎県 長崎市
【参加者】
・全日程参加/南相馬市立石神第一小学校児童30名、教員4名
NPO法人日本子守唄協会 職員2名
・一部参加/NPO法人日本子守唄協会6名 地元支援者 多数
長崎市内児童 約90名(内18名はクルージングまで参加)
【テーマ】
(1) 災害等から復興を成した街を見ることで、未来に希望を
持たせる
(2) 放射能からの保護・保養
(3) 他県の文化の修学および文化的交流
文部科学省 復興教育支援事業 長崎 阿蘇 夏期体験旅行
「僕らの未来 学ぼう日本」
撮影:日本子守唄協会
*** 1日目 7月24日(火) ***
5:00に南相馬市立石神第一小学校校庭にて参加者集合。5:10ごろ同校庭にて出発式をおこなう(同小学校校長但野真一氏挨拶。)
出発式終了後の5:30ごろバスにて仙台空港に向け出発。
7:00ごろ仙台空港到着。児童の行動は基本的に班ごとに行われ(6班編成)、各班には1名ずつ引率者がつく(教員4名、子守唄2名が担当)。空港でのチェックインに関しても引率者の指示に従って行われた。
8:00に「ANA3182便」に搭乗し離陸。10:05には福岡空港着。
福岡空港到着後は地下鉄に乗り博多駅へ。地下鉄には団体用切符の購入を要するため、児童は改札前にて待機。10:20ごろ地下鉄に乗車し10:30ごろ博多駅着。そのまま同駅ビル9階のレストラン「満点星」に向かい、昼食をとる予定だったが予想より到着が早まったため、同駅ビ8階のホビーショップフロアにて11:00まで自由行動とした。
昼食後、同駅ビル屋上にて自由行動。12:20に屋上を離れ、新幹線乗車口まで移動。12:49発「新幹線つばめ347号」乗車、13:38熊本駅着。
本来の予定ではこの後「あそぼーい!号」に乗車し、阿蘇駅まで向う手筈となっていたが、事前に発生した九州地方の記録的な豪雨の影響により運行停止中であったため、バスにて直接次の目的地である「草千里ヶ浜」へ。
15:30ごろ「草千里ヶ浜」に到着し、約30分ほど自由行動、各自記念撮影などを行う。16:00には「草千里ヶ浜」を出発し、16:50ごろ宿泊先である「国立阿蘇青少年交流の家」に到着。17:00から館内説明と夕日の集い(施設利用者との顔合わせ)に参加。夕日の集い終了後、部屋に荷物を置き、18:00ごろから夕食。
19:30から約1時間ほど星座に関する講義を受ける。21:00ごろに児童は入浴し、就寝。引率者は22:00に入浴、見回りの後就寝。
7月24日の雑感
出発時間が早朝であり、なおかつ1日の大半が移動であったため、児童の体力的負担が懸念されたが、飛行機や新幹線に初めて乗車する児童が大多数にのぼり、移動そのものを楽しんでいた様子だった(特に飛行機では離陸直後に歓声が挙がった)。また「あそぼーい!号」の運休というアクシデントもあったが、バスガイドのレクリエーションによりこちらも楽しんでいた。バス移動中の車窓から見える豪雨被害の状況に対して、津波という同じ「水害」を被った影響からか、こちらが想像する以上に真摯な態度で同情的な姿勢を示していたのが印象的であった。
また交流の家の花壇の葉っぱを触りながら「放射能を気にしなくてもいいんだ」と言っていた子どもがいたことから、特に「放射能からの保養」という面において本企画は成功だったと思われる。
*** 2日目 7月25日(水) ***
児童に対して6:00起床ということでアナウンスを行っていたが、5:30頃にはほぼ全員が起床し、清掃・出発準備等を行っていた。6:30には前日の夕日の集いと同様の儀式である朝の集いに参加し、7:00に朝食、8:00には全員準備を済ませ正面玄関前に集合した。館長に御礼等を述べる退所式を行った後、8:20には「国立阿蘇青少年交流の家」を出発した。熊本港まではバスで約2時間の距離だったが、前日に使用したバスと全く同じ運転手・ガイドであり安心感があったためか、児童たちはさほど苦にしていない様子であった。
10:30頃に熊本港に到着、バスを降りしばらく待機。10:50頃から乗船を開始し、11:10に出港。
12:00に島原外港へ到着、長崎県営バスに乗り換えて「雲仙岳災害記念館」へ。
12:15ごろ到着し、記念館の会議室にて昼食。昼食後、13:00ごろから同会議室内にて、雲仙普賢岳の噴火・火砕流等に関する30分程度の講義を受ける。講義終了後、館内見学(ガイド付き)。館内では雲仙岳の噴火を体験的に学べるシアターの観賞、江戸時代におきた噴火の様子を伝える演劇鑑賞、液状化現象の仕組みを解説する実験などを行った。館内施設で休憩後、14:50頃に再びバスに乗車し出発。
道路の混雑により到着予定時刻から約10分遅れ、16:40頃「長崎平和公園」に到着。
平和記念像の前にて子守唄協会理事長(西舘好子氏)およびスタッフらと合流し記念撮影。またNHK長崎の取材を受ける(この時の様子は7月26日12:15のNHKニュースで放映)。
長崎市の観光ガイドである「さるく」3名による解説を受けながら長崎原爆資料館へ向かう(なお児童の行動班6班を3班に編成しなおし、各班に1名ガイドがついた)。
原爆資料館内でも引き続き「さるく」のガイドの元行動を行い、原爆の被害や遺留品、現在の核兵器の拡散状況などについて解説を受けた。
18:20頃に原爆資料館を後にし、18:40には宿泊先である「矢太楼 南館」へ到着。荷物を各部屋におき、19:00に夕食。日本子守唄協会理事長の挨拶なども同時に行った。20:00頃に夕食を終え、各班ごとに随時入浴。22:00前には児童就寝。引率者は22:30頃、翌日の講師(稲村なおこ、久保祐子 両氏)の出迎え後就寝。
7月25日の雑感
雲仙普賢岳の火砕流・土石流、長崎の原爆被害などの被害に遭いながらここまで復興したというメッセージを伝える意図があったものの、内容的に辛いものを立て続けに見せるのは不安があった。しかし「今回の豪雨被害からもちゃんと復興するだろう」という趣旨の会話を子どもたちがしており、このことは子どもたちにも少なからず伝わったのではないかと思われる。
*** 3日目 7月26日(木) ***
7:00に起床。7:30頃から朝食。8:00頃に講師たちはリハーサルおよび打ち合わせのため「寺子屋イベント」開催会場である浄土宗長崎教区の蔵��寺に向けて出発し、児童たちは後を追う形で9:00に出発。10:00に蔵��寺到着の予定だったが、アクシデントにより10分遅れて到着。蔵��寺では現地児童や現地協力者ら約90名が出迎えたほか、長崎新聞社の取材を受けた。
本堂に入り10:20より「寺子屋イベント」開始。長崎教区教化団長の香林亮善上人の挨拶がなされた後、東日本大震災物故者追悼の法要が行われた。
続けて西舘氏の司会のもと島原市の崇台寺副住職安藤竜順上人ら4名による弦楽合奏が行われた(内容は「月影」、「となりのトトロ」など)。演奏の後、稲村、久保両氏によるコンサートに移る。
最後に御礼として石神第一小学校で作られた歌『福島から伝えたい』を参加児童らが合唱した。
「寺子屋イベント」は11:30に終了し、児童は蔵��寺のご厚意により鐘楼をつかせてもらった後、本堂前で記念撮影。
12:00頃、バスにて「高浜海水浴場」へ移動。現地児童のうち18名が同行し、南相馬市児童とともに12:30頃から地引き網体験を行った。地引き網は13:00頃に終了し、獲れた魚を使って昼食。昼食準備の間、南相馬市児童および長崎市児童は水遊びを行った。
14:00前頃に昼食をとり、15:00頃には軍艦島クルージングのため野々串漁港に移動。
約1時間の軍艦島周遊の後、16:00頃お別れ式を行う。寺子屋イベントと同様、香林上人より挨拶の後、記念品が配られた(南相馬市児童にはビードロ、長崎市児童には赤べこ。また両者ともになむちゃんグッズ)。長崎市児童と別れ、バスで移動中に施餓鬼法要を終えた橋田上人が合流し、最後の挨拶をバスの車内にて行った。
17:00に宿泊先到着(前日と同じく「矢太楼 南館」)。ロビーにて今回の旅の感想を記載する用紙が配布された。部屋に荷物を置いた後、18:00から夕食。児童は19:00から随時入浴を済ませ、感想文を作成した後、就寝。
7月26日の雑感
長崎の子どもたちの出迎えには気恥ずかしさがあったようだ。
地引き網に関しては移動の車中「海が怖い」と震災のトラウマをのぞかせる子どももいたが、実際に海につくとやはり嬉しかったようで、皆楽しそうに遊んでいた。
当企画終了後に長崎の協力者に連絡をしたところ、住所交換をし、手紙のやり取りをしている子もいると報告があった。
*** 4日目 7月27日(金) ***
最終日。6:00頃に起床。6:30に朝食をとり、各自帰り支度を済ませる。7:30にロビーに集合し感想文を回収し、バスに乗車。8:00頃長崎駅に到着、8:29発「特急かもめ8号」に乗車。約2時間の乗車の後、10:20博多駅到着。そのまま地下鉄乗り場に向かいトイレ休憩をはさみ、10:40に地下鉄乗車。10:50頃福岡空港に到着し、各班毎にチェックインを行う。また、機内での昼食用に弁当を配布した。
搭乗予定の「ANA797便」が天候の影響により遅延したため12:20頃に搭乗。約1時間半後の14:00頃に仙台空港に到着。各自荷物を受け取り、14:20頃バスに乗車。石神第一小学校へ向かう。16:00頃に石神第一小学校に到着し、そのまま同校庭にて解散式。但野校長の挨拶の後解散。
7月27日の雑感
全体的にハードスケジュールだったので、児童の顔からかなり疲れの色が見受けられた。しかし大きく体調を崩した子供、けがをした子供はいなかった。
解散式の際に但野校長から児童に対し「顔つきが変わった」「成長したように見える」との言葉があった。